暮れとも、夜明けともわからない、黄昏の水面。
そこへ日の出と共に、1羽のアオサギが現れました。
そして、彼は目の前に降り立つと、
おもむろに自分の羽を1枚ぬいて渡してきました。
不思議なことに、次第にその羽は、黄金色に輝き始めます。

『キミがもし、本当のキミ自身と出会いたいと願うなら
心の奥深くに沈んだ、僕らの仲間との再会を果たすといいよ。』


その輝きが増すにつれ、言葉にならない言葉がアオサギから響きます。

『キミには9ひきの特別な仲間がいるよ。
彼らと出会っていくことで、やがてキミはキミ自身になる。

そのとき初めて、
ずっと向こうにいる彼方のアナタと出会える扉が開く。』


そう謎めいた事を伝えると、黄金の羽を残し
アオサギはどこへともなく、飛び立ちました。


ANIMAL MEDICINE LIST


● アオサギ  Blue Heron

‐自己認識‐

アオサギは、水面の上から水中を見つめ、
その下に泳ぐ魚を捕まえる鳥です。
水面は、潜在意識や感情にも喩えられます。

また、ここでは
魚は隠された才能や、自己の本質を暗示しています。

体色のブルーグレイは、秘められた理(ことわり)を示す色で
天空のシリウスとも繋がるカラー。

エジプトではベンヌ鳥と呼ばれ、水中(死の世界)に潜り
新たな力を得て戻ることから、不死鳥とされます。

このベンヌ鳥が、ヨーロッパに伝わり、
フェニックスのモデルになったのだと考えられています。
エレメントが水から炎へ転換したのは、とても面白いところですね。